内臓脂肪 皮下脂肪 新しいクオリティへ、新しいスピードで。

たまにはこれも言わないとってことで・・・

コルセットを巻いただけでここまでできた

ウエスト86cmから51cmへ激変

食事制限不要

運動不要

なかなかのキャッチコピーになりました

とはいっても食事制限が不要だったわけではないですけどね

食事制限が苦にならないっていう方が正確です。

コルセットで胸部を締め付けているとき肝臓、胃、膵臓、胆嚢なんて臓器が収まっているところが大きくなれないようにしておくことで、絶対的な食事量を減らせるってものです。

肝臓が大きくなると胃が膨れることができなくなるので食事量が減り、減量できる。

逆に肝臓が小さくなるの胃が膨れる場所を確保できて、おいしいもの(糖の塊)を食べられる。

その結果、コルセットの作るアンダーバストに見合った体型に自然となるという仕組みです。

もう少し噛み砕いてみたいと思います。

実際、Abooはこの方法で映像化して理解するようにしています。

100%正しいとは言いませんが、概念的には大きくずれていないと思います。

最初に質問です。

食べたものはどうなるでしょう

うんちになるとか、脂肪になるとかいろいろあるかもしれませんが、食べることの生物学的目的はエネルギーの補給にあると言えるはずです。

じゃあ、エネルギーを他の言葉に置き換えると・・・

『燃料』

そうですね。

人間にとって燃料と言っていいでしょう。

他に燃料を必要とするものと言えば、地球温暖化の主な原因と言われながらも、便利過ぎて手放すことのできない『自動車』あたりが代表選手でしょう。

自動車の燃料って何でしょう

もちろんガソリンですね。

まあ軽油で動くディーゼルエンジンや、最近では水素とか電気とかいろいろありますが、今回はガソリンということにします。

ガソリンは言わずと知れた石油からできています。

(太平洋戦争前から原油の埋蔵量は35年で尽きると言われているのにあれから75年以上経つのに相変わらず35年分と言い続けている不思議は無視しましょう)

採掘した石油は、採掘場近くのプラントで一次加工されて、タンカーに積み込める原油になります。

船でどんぶらことはるばるペルシア湾を渡ってマラッカ海峡を通過して南沙諸島を経て遠路はるばる運ばれてきた原油は製油所に入ります。

製油所では原油を精製してガソリンをはじめとするいろいろものに変化します。

製油所で出来上がったガソリンはタンクローリー車に積まれ、各地のガソリンスタンドへ運ばれます。

ガソリンスタンドのガソリンは、ここで自動車に給油されます。

最後に自動車が走ることによって、ガソリンは酸素と化合し、窒素酸化物や二酸化炭素を車外に放出し、ついにその命を全うします。

これって、ちょうど食べたものがエネルギーになり消費される流れと似ています。

石油を採掘する＝ご飯を食べる

石油を一次加工する＝咀嚼や唾液によって体内に取り込みやすくする

タンカーに乗せて運ぶ＝食道を通過し胃へ送り込む

ガソリンを精製する＝消化してエネルギーを取り出す

タンクローリーに積み込む準備をする＝肝臓に脂肪を溜める

タンクローリーで運ぶ＝リンパ管を脂肪を送る

ガソリンスタンドに貯める＝皮下脂肪になる

自動車に給油する＝それぞれの細胞に糖として運ばれる

自動車が走る＝代謝や運動を行う

ガソリンが燃え尽くす＝尿と呼気として排出する

太っているとは、製油したガソリンが製油所やガソリンスタンドでだぶついている状態です。

製油所に貯まっている状態が内臓脂肪、肝脂肪が溜まっている状態、ガソリンスタンドに貯まっている状態が皮下脂肪だと考えられます。

筋トレなどのエクササイズをするということは自動車がガンガン走ってガソリンを消費するということだし、筋繊維を太くして筋力が上がるというのは、道路工事を行って燃料やアスファルト、はたまたプラスチックなどで石油を消費しまくります。

そういえば、製油して作るプラスチックは、人間に例えると体の組織を構成するタンパク質って言えるかもしれません。

以上を踏まえて、って本題までが長いですが・・・

いわゆる食事制限系、断食系のダイエットの場合は、資源である原油の供給を断とうという作戦です。

やり過ぎると資源が枯渇してしまうので、自動車も走れなくなってしまうし道路工事もできなくなってしまいます。

必要な栄養が不足しすぎないように注意して行わないといけないです。

筋トレやエクササイズなどの運動系ダイエットの場合は、石油の消費量を爆発的に増やそうという、省エネ時代前のマッスルカーが我が物顔で走っていた古き良きアメリカと似ています。

原油と違って糖の補充は簡単です。

いくら運動しても供給過多になったらモノ余り状態で破綻するでしょう。

また、モータリゼーションによって、道路整備が間に合わず、爆発的に増えた自動車が道路にあふれかえって慢性渋滞を引き起こすかもしれません。

大けがとまで言わなくても肉離れや筋肉痛を招くかもしれません。

コルセットダイエットはというと、原油の採掘量を調整し、常に最適化することで太れないようにしようという発想です。

燃料を体内に送れず中間貯蔵施設である肝臓に脂肪が残った状態では、肝臓が大きく膨れ上がり、胃の容積を圧迫します。

この状態ではたくさん食べられません。

逆に肝臓に一時貯蔵された脂肪が枯渇して肝臓が小さくなったら、胃が広がる空間を確保でき食べることができます。

トヨタのジャストインタイムデリバーやオンデマンド生産に似ています。

実はこれってまだまだ奥が深くて語りきれませんが、すでに長くなってしまったので、また別の機会に続きを書こうかと思います。

長文をお読みいただきありがとうございます。

8/11山の日から8/16まで長ーい夏休みでリフレッシュ。

最後の2日間は予定通りの人間ドッグを古賀病院21で受診。1日目は大腸ファイバー、2日目は頚部、腹部エコー、心電図、頭部MRI、苦手な胃カメラ(鼻から入れてもらいました)、PET、血液検査のフルコースでした。

大腸はポリープも無く、脳血管の動脈瘤なども無し、血液データは全て正常値でした。動脈瘤なんかは早めに対処できれば脳出血のリスクも減らせるので、一度チェックしようとは思っていまして、この機会に。

PETで癌を疑わせる集積も無し。内臓脂肪も少な目でした。皮下脂肪は増えていましたが、筋肉量がかなり多いおかげで内臓脂肪はつきにくいのでしょう。腸腰筋なんかも写るのですが極太でした！

年代的にはそろそろなにか見つかるかと若干の不安はあったものの全く問題なし。まだしばらくは生きていられるようです。ヒトが呼吸して食事して排泄して、睡眠をとって生命が維持できるのは、生物を知れば知るほど奇跡的なことだなあと思います。動物が生きるってのはすごいことなんです。当たり前と思ってはいけない。

↓のどの痛みの患者さん

のどは大して赤みも無し

ところがのどの奥を覗いてみると

↓

舌の付け根、誤嚥を防ぐ蓋 (喉頭蓋)がめっちゃ腫れてる！この上に声帯、気管が写っています。ここが塞がれると息ができず気管切開が必要になります。

前回受診時と比べてみると

↓

全然違いますね。これはあーんと口を開けてみただけでは絶対診断できませんので、しっかりのどの奥まで確認しなければなりません。この手間を惜しんでの医療事故はそこそこ見受けられます。これが恐怖の急性喉頭蓋炎。

これまで3回緊急で気管切開を行いましたが、最もしびれたのは大学で当直していた時。夜中に呼吸困難で受診した40過ぎの男性でした。救急部に呼ばれた時、気道はほぼ閉塞しており横になれない、横になると息ができず、唾液が口から溢れている状況でした(日中某ジビカを受診していました)。当然全身麻酔はかけられず、オペ室に運んで座位のまま局麻で気管切開、助手は研修医の女の子。3-4分で手術は終わったのですが、手術開始後早期に血中酸素飽和度が落ち始めて、60%切ったくらいで気管を開けることができました。酸素飽和度が落ちてくると“ぴっぴっ”という音が低くなってくるので数値を見なくても危なさが伝わってくるのですが、気管からチューブをいれて酸素を流すとすぐ回復。下手なひとなら患者は亡くなっています。

気管切開部の下方は刺青がビッシリでしたが、リアル修羅場では全く気にならないもの。こういう経験は全てが財産で、肝っ玉が座ります。ふう、今夜のブログも長くなったな。

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久留米市　田中耳鼻咽喉科クリニック